キングス・クロス駅
キングス・クロス駅(キングス・クロスえき、英語:King's Cross station)は、ロンドンの主要ターミナル駅の一つである。
概要
イギリスの主要鉄道幹線の1つであるイースト・コースト本線の南の終着駅となっている。駅はカムデン・ロンドン特別区内のキングス・クロス地区に位置している。
すぐ西隣にはユーロスターの終着駅であるセント・パンクラス駅があり、2つの駅はロンドン地下鉄のキングス・クロス・セント・パンクラス駅を共有している。ユーストン駅も近く徒歩圏内である。
1852年に完成した駅舎はイギリス指定建造物1級に指定される文化財である。特に錬鉄製のトレインシェッドは最も古い時代の建築である。
なお「King's」の英米語での発音は/kɪŋz/であることから、発音に則した形でカタカナ表記すると「キングズ」となるが、慣用的に清音の「キングス」を用いる例が多い。
数年来の大規模な再開発は、建設中のホテルとオフィスを除き終了している。キングスクロス駅周辺のエリアには新大英図書館ビル、Googleのオフィスやガーディアン新聞社、リージェンツ運河、世界有名なアートカレッジのセントラル・セント・マーチンズがある。
歴史
キングス・クロス駅は元々グレート・ノーザン鉄道のロンドン・ハブおよびイースト・コースト本線の終着駅として計画・建設された。駅名は地区名がそのまま採用された。その地区名はジョージ4世の記念碑に由来するが、記念碑は1845年に取り壊されている。
駅の全体計画は1848年にジョージ・ターンブル(George Turnbull)により作成された。ターンブルはグレート・ノーザン鉄道のロンドンの北の最初の20マイルの建設を行った常勤技師だった。
駅舎の設計者は建築家のルイス・キュービット(Lewis Cubitt)である。建設工事は1851年から翌1852年にかけて行われ、1番線から8番線までを含む駅の主要部分は1852年10月14日に完成した。長大な2連アーチのトレインシェッドを囲むようにレンガ造りの駅舎が配置され、南面にはこのトレインシェッドと連続する2連アーチのエントランスが設置された。
当初は到着プラットフォームと出発プラットフォームが各1本ずつしかなく(それぞれ現在の1番線と8番線に該当)、両者の間は留置線として使われていた。その後、輸送量の増大にともないプラットフォームが増設され5面8線のレイアウトになった。その後さらに近郊線用の短いプラットフォーム(現在の9番線から11番線、そしてフィクションの9¾番線)が西側に増築された。
1972年、1階建ての地下鉄乗換コンコースが駅の正面に建設された。イギリス指定建造物である駅舎のファサードを隠しているこの増築部分には批判があったが、この建物はその後40年に渡って使用された。